2025年10月29日
【いきいき期】 「学校はダメでも仕事は大丈夫でした②」 ~不登校経験者インタビュー~
不登校生徒数が増え、フリースクールや通信制高校などの選択肢も増えてきて「不登校時代」の過ごし方は少しずつ整ってきました。しかし「元不登校」の方が社会の中でどのように活躍しているのかはまだまだ情報が少ないです。今日は、「元不登校」の方へのインタビューの続編をご紹介します。「学校はダメでも仕事は大丈夫でした①」の続きの内容となっています。
接客業からデスクワークへ
小4から不登校で通信制高校卒業のYさんが高校時代のアルバイトをきっかけに働くことの楽しさに目覚めたところまで前回のブログで紹介しました。今日はその続きです。
接客業中心にアルバイトをしてきたYさんですが、今度はデスクワークに挑戦することにしました。
「Excel使えます」というハッタリ
学歴としては高卒になるため、企業の一般採用というルートはとらず、まずは派遣会社に登録をしました。初めての派遣先は不動産会社でした。「Excel使えます」というハッタリで仕事を獲得したのですが、実は未経験でした(!)。不登校時代、部屋に籠って読書とパソコンをしてきたYさん、説明を読むことやパソコンの操作は苦にならず、本当は未経験だということを悟られることなく、どうにかしてしまいます。
不動産会社でExcelだけでなくイラストレーターも操作できるようになったYさんはスキルを活かしてその後も様々な会社に派遣されます。その派遣先でビジネスメール・パワーポイントでの資料作成・スプレッドシートの活用などの技能も身につけたり、システムの運用や開発にも関わる経験をします。
スカウトを受けるレベルに!
システムの運用をしていた時に、そのシステムが持っているあらゆる機能を使いこなしていたため、ついにシステムを提供している会社から「ウチに来ないか?」とスカウトされます。派遣期間終了後は、正社員として現在勤務するシステム会社に就職することができました。
不登校で失ったもの・得たもの
そんなYさんに不登校で失ったものを聞いてみました。
「確かに学校生活で得られるはずのものを失いました。ただそれによる不利益は社会では感じないですね。中3で内申足りなかったことくらいしか。」就職では不利にならなかったか聞いてみると・・・
「就職にあたっても、高卒とか通信制高校などに偏見がある会社があれば、それは入社前に落としてもらえればそういう会社、ってことがわかるのでお互いのためにそれでいいと思ってます。」確かに、Yさんをスカウトした会社は有名大学出身者も多く活躍している会社ですが、互いの学歴や立場など関係なく対等に議論のできる風通しの良い会社です。
反対に”得たもの”も聞いてみました。「得たものはないです。本当は不登校にならずに済むならその方がいい。でも『失わないため』に不登校が必要でした。」・・・何という名言!
最後に、不登校親子に向けてメッセージをもらいましたので、それをお伝えします。
不登校親子の皆さんへ
小学生の頃、自分には学校のドアという1つのドアしか無いと思っていました。でも、バイトを始めてみたら、「ドアってたくさんあったんだな」と気づきました。1つのドアを開けてダメでも別のドアなら開けられる。何度でもやり直せばいい。新しい場所の新しい自分として。
そして保護者の皆さんは原因探しをしたり「何かをしろ」とは言わずにいてあげてください。本当は自分でもできるようになりたいはずなので。代わりに得意なことや、得意なことが無ければ好きなことを一緒に見つけて欲しいです。難しいことだとは思いますが、ぜひ、信じて待ってあげてください。
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